イヤイヤ期の乗り越え方のコツ!親子で笑顔になれる方法とは?

イヤイヤ期は子どもの成長に欠かせないステップ。とはいえ毎日「イヤ!」と言われると心が折れそうになりますよね。イヤイヤ期のピークから乗り越えるためには、子どもの癇癪を抑え込むだけでなく、親自身が柔軟な気持ちで過ごしていくことが何より大切です。
本記事ではイヤイヤの裏に隠された子どもの気持ちから、声掛けの方法、親がストレスを軽減するコツなど、参考文献と3人の育児経験をもとにお伝えします。
イヤイヤ期とは?

イヤイヤ期は、子どもの「自分でやりたい!」があふれ出す大切な成長の時期です。一般的に第一次反抗期と呼ばれます。 発達心理学では「自我の芽生え」とも言われています。(※1)多くの子が通る道とはいえ、それまで素直だった子が急に「イヤ!」と反抗的になると、急な変化に悩む親も多いでしょう。
本記事では、「うちの子だけ…?」と不安になりがちなイヤイヤ期を、専門的な視点や実生活の工夫を交えてわかりやすく実践的に解説していきます。
イヤイヤ期は、いつ終わるの?

「魔の2歳」とも呼ばれるイヤイヤ期は、一般的に1歳半〜3歳ごろに見られ、ピークは2歳前後とされています。(※1)ただし個人差があり、「3歳を過ぎても続いている…」と不安になる方も少なくありません。
発達心理学では、この時期の親子のぶつかり合いは“自我の芽生え”にともなう自然なプロセスとされます。4歳ごろになると、言葉数が増えて自分のやりたいことや嫌なことを伝えられるようになり、思いが伝わらないストレスから解放されて、イヤイヤの嵐もだんだんおさまっていくでしょう。(※2)
子どもが「イヤ」というのはなんで?
「なんでもかんでもイヤ!ばっかり…」と、ついイライラしてしまうこともありますよね。でも、子どもの「イヤ」には、ちゃんと理由があります。ここでは、よくある3つの原因を見ていきましょう。
パパ・ママに上手く伝えられないから「イヤ」

まだ言葉で気持ちをうまく伝えられない子どもにとって、「イヤ」は貴重なコミュニケーション手段です。例えば「違うコップが良かった」「もっと遊びたかった」など、理由があるけれど説明できないもどかしさが、「イヤ」として表れます。
感情をコントロールしたり整理したりするのも難しい状態です。「イヤ」は子どもなりの一生懸命な自己表現なのです。(※1)認知機能や行動を司る前頭前野は、子どもの脳の場合、3歳から5歳の間には大きな違いがあるため、(※3)いわゆるイヤイヤ期は脳の成長段階と考えられています。
疲れ・空腹・眠気が原因で「イヤ」

「ごはん中に突然お茶をまき散らす」「歯磨きを全力で拒否する」。子どもの態度が急に反抗的になったように見えて。実はこれ、親への意思表示なのかもしれません。(※1)
私も子育て中、子どもが空腹や疲れ、眠気などを言葉でうまく表現できず、不快感を「イヤ」で示すことがよくあったと感じています。
自分でやりたいのにできないから「イヤ」

「自分でやりたい!」という気持ちが強まるのもこの時期の特徴です。でも、気持ちをうまく言葉にできないもどかしさから「イヤ」が出てしまうことも。(※1)靴が履けない、ボタンが留められない…「自分でやりたい!」という気持ちと、まだできない現実のギャップに葛藤し、できない自分が悔しくなってしまうのです。
イヤイヤ期の子どもにどう声掛けしたらいいの?

イヤイヤ期の子どもは、ただ言葉で説得するだけでは通用しないことがほとんどです。状況に応じた対応で、子どもの気持ちに寄り添うことが、親のストレス軽減にもつながります。(※4)
上手く伝わらない「イヤ」には
言葉でうまく説明できず、「イヤ」で感情をぶつけてくるときは、まず子どもの気持ちに寄り添って気持ちを代弁してあげましょう。(※5)子どもを一個人と捉えてあげると、いやいや行動に対して、説明や説得で対応してあげられますよ。(※6)
声かけの例
- 「まだ遊びたかったよね。楽しかったからね」
- 「よくできたね。がんばったね」
言語化と共感をセットで伝えると、子どもも「わかってもらえた」と感じやすくなりますよ。
不機嫌な「イヤ」には
眠い・空腹・疲れなど、身体的不調が「イヤ」に繋がっている場合があります。無理に説得せず気分転換を促す声かけをしてみましょう。(※4)
声かけの例
- 「できたらシール1枚貼ってみよう」
- 「お絵描きが終わったらお片付けしてご飯にしようね」
- 「お姫様、こちらへどうぞ」
感情を切り替えるのが苦手な子は、ワンクッション置いて考える時間を与えてあげるのもおすすめです。
わけがわからない「イヤ」には
何をしても「イヤイヤ」な時期は、理由がよくわからないことも珍しくありません。そんな時はまず落ち着くまで見守り、どうしたいのかをいっしょに考えてみましょう。(※4)
声かけの例
- 「じゃぁ一度やってみようか」
- 「青と赤、どっちがいい?好きな方を選んでね」
やりたいことがはっきりしているときは、一度やらせてみると気持ちが満たされることもあります。
イヤイヤ期の子どもに感じてしまうストレス

毎日「イヤ」と言われたら、いくら親でもストレスを感じるのは当たり前です。下記のように感じたらストレスを溜めず、「自分頑張っているな」といたわる時間をとってみてください。
- 育児が下手だと評価されているように感じる
外出先で子どもが大泣きすると、「しつけができていないと思われたかも」と気にしてしまうことも。でも、イヤイヤ期は成長の過程で誰にでも起こることです。周囲の視線に萎縮するよりも、子どもと向き合っている自分を認めてあげましょう。
- 子どもから悪意を感じてしまう
「さっきまで笑っていたのに、なぜ今イヤイヤ!?」と振り回されるうちに、子どもがわざと困らせているように感じることも。被害的認知といい反抗場面において母親が抱く認知スタイルひとつ。(※7)ただ子どもに悪気はなく、自己主張が強い時期。大人のような感情コントロールはまだできないと、頭の片隅に置いておけるとラクになります。
- 話が通じない子どもにどう関わればよいか悩む
何を言っても「イヤ」ばかり。こちらの言葉に全く反応してくれないと、「私の伝え方悪いのかな…」と、自信をなくしてしまうこともありますよね。そんなやり取りが繰り返されると、疲れや苛立ちを感じるのは自然なことです。
イヤイヤ期の子どもに、ついやってしまうNG対応とは?

イヤイヤ期の子どもには、つい怒ったり否定したりしてしまうもの。NG対応を知ることで、よりよい関わり方のヒントが見えてきます。
上手く伝わらない「イヤ」に対して
この時期の子どもは自分の気持ちを上手に表現できません。そんな時に「ダメ」「ごめんなさいでしょ!」と高圧的な態度で叱ると、自分でやってみようとする主体性を認めていないことに。(※8)「これは危ないから、こっちにしようか?」などの代案を説明してあげ、やりたい気持ちをそがない解決策を一緒に探してみましょう。
不機嫌な「イヤ」には
子どもの不機嫌な「イヤ」に、「もう知らない!」と突き放すのは逆効果です。親がイライラをぶつけ返してしまうのは、子どもは不安や反発が強まります。また、「早くしないと鬼が来るよ」などの脅しや、『〜したら、・・・してあげる』などのご褒美の約束も避けたいところです。(※8)あくまで行動の背景にある体調や気持ちを見極めてあげましょう。
どうしてよいかわからなくなったら
一生懸命向き合っても、うまくいかない日もあります。そんなときでも「私って育児に向いてないのかも」と落ち込む必要はありません。まずは誰かに相談し、ほんの少しでも自分のためだけの時間を取ることを意識してみてください。周りのお母さんもそうしています。(※9)

イヤイヤ期でストレスを溜めすぎず乗り越えるポイント

「イヤイヤ期」は、親のストレスが最も高まりやすい時期のひとつ。でも、少しの工夫で気持ちが楽になることもあります。ここからは育児を経験した私なりの工夫も含めて紹介していきます。
- 記念に動画を撮ってみる
癇癪を起こす姿も「今だけの成長」と捉えて、スマホで記録してみましょう。後から見返すと、笑える思い出に変わっているはずです。
- 行動をゲーム感覚にしてみる
着替えや片づけも、「どっちが早いかな?」「イヤイヤモンスター退治だ!」と声をかけて遊びに変えてみて。親子で楽しく過ごすうちにイヤイヤも減っていきます。
- 子どもの行動を見守る
すぐに手や口を出すのではなく、一度グッとこらえて様子を見守りましょう。「自分でできた!」という達成感が、子どもの自信と落ち着きにつながります。
- 子どもに選ばせてみる
「どっちの服がいい?」「歩く?抱っこ?」など、選択肢を与えるだけで、子どもは自分で決めた気持ちになり、納得して行動しやすくなりますよ。
- 手が出そうになったら離れる
手が出そう、怒鳴りそう…そんなときは家族に子どもをお願いして、少し距離を取りましょう。深呼吸して心を落ち着けることで、冷静な対応がしやすくなります。
- 子どもになった気分で気持ちを代弁して伝えてあげる
「心の中で雷ゴロゴロが鳴っているのかな?」「怒ったライオンさんがお腹の中で吠えているのかな?」とユーモアを交えた言葉で感情を代弁してあげると、子どもは気持ちを受け止めてもらえた安心感が生まれます。
- ひとりで抱え込まずに相談してみる
育児の悩みは、自分だけが抱えているわけではありません。家族や友人、相談窓口に話すことで気持ちが整理され、少しラクになることも多いです。
- ポジティブな言い方に言い換えてみる
「ダメ!」を繰り返すよりも、「こうしてみよう」「これはこっちね」と前向きな声かけを心がけると、親も子どもも気持ちよく過ごせます。
まとめ
イヤイヤ期は、親子にとって試練の時期。でも、それは子どもが成長している証拠とも研究されています。親として思い通りにならない日こそ、たくさんスキンシップをとって「大好きだよ」と伝えてあげてください。
今は辛くても、きっと一緒に楽しく過ごせる日が来ます。今しかないこの時期の、「イヤイヤ」を記念にしながら一緒に乗り越えていきましょう。
ライター/わかつきなつみ◆10歳、5歳、3歳の子育て中ママライター
参考文献
- ①大澤純子, 藤崎千尋. (2014). Toddler期の子どものいやいや行動に対する養育者の対処行動. 昭和女子大学生活科学研究, 22, 1-10.
- ②松井尚子(2023 )「イヤイヤ期」を考える. 「イヤイヤ期」の親子の実態と子育て支援の在り方を探る 東亜大学紀要 第 36 号.
- ※1 ②P.51〜52、※2 ②P.53「4. 「イヤイヤ期実態調査」、※3 東京大学「就学前児における前頭前野の機能的発達」、※4 ②P.55、※5 ②P.57、※6 ①P.82、※7 ①P.73、※8 ①P.78、※9 ②P.56

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更新日: 8/4/2025






