慣らし保育期間には育休は使える?上手に『園生活』をスムーズにスタートするための完全ガイド

慣らし保育は、子どもが保育園という新しい環境と、それに伴う生活リズムにスムーズに慣れるための大事な「短期ステップアップ期間」です。
初めての経験となるご家庭では、「何が必要になるの?」「子どもが泣かずにいられるか心配…」「仕事との兼ね合いがうまくいくのかな」など、不安や疑問が尽きないことでしょう。
本記事では、そのようなママやパパたちが少しでも安心できるよう、具体的な慣らし保育のスケジュール例や慣らし保育期間中に準備しておきたいものも含め、幅広くご紹介します。お子さまとスムーズな通園ができるよう、ぜひ参考にしてください。
保育園は何歳から対応?慣らし保育園のスケジュール目安

慣らし保育の必要性は、入園する年齢によって異なります。
保育園は、0歳から預けられるため、はじめてママやパパと初めて離れる0歳〜2歳児クラスの子どもたちは必須レベルとされています。2歳〜3歳は推奨。4歳以上は、本人の適応力によって慣らし保育を省略または短縮する場合もありますので、途中から入園させる、転園させる場合には確認が必要です。
慣らし保育は最低でも1~2週間ほどの期間が必要になります。0歳児クラスの子どもは以下のように1日を過ごしていきます。
園生活スケジュールの一例:東京都内 私立認可保育園(0歳児クラス)
時間帯 | 内容 |
7:30〜8:00 | 登園・健康状態の視診 |
9:30〜 | 朝の会・午前おやつ |
10:00〜 | お散歩・園庭遊び・室内あそび |
11:00〜 | 昼食 |
12:00〜 | 午睡(お昼寝) |
15:00〜 | 起床・午後おやつ |
15:30〜 | 午後の保育 |
16:00〜 | 自由遊び・順次降園 |
18:00〜 | 延長保育(希望者) |
上記のなかで慣らし保育は、1日1時間や2時間からスタート。最終的に2週間以上かけて1日預かるようなスケジュールが組まれます。
慣らし保育中、親のスケジュールは?

慣らし保育中は、復職期間にあたることもありスケジュール管理が大変ですよね。期間ごとの親の対応が必要になるスケジュール一例と、心がけておきたいポイントをセットでご紹介します。
1週目(慣らし保育前期/園の滞在・1〜2時間)
急な呼び出しに備え、園に近い自宅で待機するのが望ましいです。
就労が困難となるため、育児休暇が終わり復職期間と重なる方は、職場への相談のもと、有給休暇などの申請をおこない調整してください。2025年現在、慣らし保育については育児休暇の延長の理由にはなりません。(※一部、市区町村によっては対応が異なる場合もあります)
また、送迎に関しては、慣れない子どもが泣いてしまったり、行きたくない! となってしまうことも多いですが、焦らず「園に任せる」気持ちで見守るのがポイントです。
2週目(慣らし保育中期/園の滞在・午前〜昼頃までの半日程度)
状況により午後から仕事可能ですが、子どもが午睡(お昼寝)前に帰宅する場合は、お迎えも調整が必要になります。
保育園に慣れてきたからと油断せず、急な呼び出しにも対応できるようなママ・パパの体制や早めの就寝・朝の支度など家庭でのリズムも整えておきましょう。
3週目以降(慣らし保育後期/園の滞在・午睡(お昼寝)後〜夕方までのほぼ1日)
子どもの様子に合わせながら、フルタイム保育に徐々に対応していきましょう。子どもの体調によっては、急な休みが必要になることを職場へ相談しておくといいでしょう。
また、親子ともに疲れやすい時期のため、帰宅後はのんびりと過ごすように心がけましょう。本格的な保育園生活に向け先生とのコミュニケーションも積極的にとるのをおすすめします。
慣らし保育が終わらないのはなぜ?
慣らし保育の期間は、園や子どもの年齢・性格・家庭状況により異なりますが、一般的には2週間〜1ヶ月程度が目安とされています。
しかし、子どもがずっと泣いていたり、体調を崩した場合、園によっては慣らし保育のスケジュールがずれ込むこともあります。これは決して特別なことではなく、子どもの安全面・精神的安定を最優先している証拠でもあるので、子どもに無理のないペースで進めていくことが重要です。
終わらないかも?と不安に感じた際は、遠慮なく保育園に相談・確認しましょう。
仕事中、保育園からの呼び出し

慣らし保育中も、もちろん仕事はしなくてはいけませんが、子どもは環境の変化に敏感なため熱を出したり、体調が悪くなってしまったりと保育園から呼び出しがかかることも…。
急な呼び出しにすぐ対応できるよう、育児休暇中の段階で職場に相談し早退しやすい環境を整えておきましょう。
慣らし保育は、予期せぬできごとが多い期間です。1人で抱え込みすぎず、家族内で、あらかじめお迎えのルールを決めておきましょう。
また、必要に応じて、周囲のサポートを借りたり、ベビーシッターなどの手段も検討しておくとよいですよ。
慣らし保育なんのために必要なの?

保育園がスタートするのなら、最初から1日預かって貰えないのか? 2週間以上も有給をとったり育休を前倒して動いたりと親として大変な心労があるはず。
しかし、慣らし保育は子どもの成長のためにはもちろん、保育園側にも親にも必要なことなのです。ここからは、なぜ慣らし保育が必要なのかそれぞれの視点に分けてご紹介します。
子ども
子どもにとって慣らし保育は、はじめてママやパパの元を離れ、生活リズムを整えるために大切な時間です。お家以外の場所で他の子がいる環境は、はじめて経験することばかり。慣らし保育を通して少しずつ集団生活に慣れ、「ここも安心できる場所なんだ」「親以外の信頼できる大人がいる」という感覚を育み、情緒の安定や社会性の発達につながっていきます。
親
ママやパパにとっても慣らし保育は、これからの生活へリズムを整えるための第一歩。ずっと我が子とともにしていた状況から、急に一変すると思わぬ疲労や体力のなさに気づくかも。まずは、慣らし保育で成長する子どもと歩幅を合わせて、登園や通勤をイメージしたスケジュールに合わせた生活に慣れていきましょう。また、親自身が、この機会に先生と良好なコミュニケーションをとることで子どもも保育園への信頼感が増しますよ。
保育園
保育園にとっても、お子さまを預かるうえで、慣らし保育は必要な準備期間。保育士もひとりひとり違う個性のある子どもたちがどうしたら安心して過ごせるかを日々試行錯誤しています。事前に子どもの好きなものや好きなことを知ることで、1日を快適に過ごす準備ができます。
慣らし保育事前準備・園でのスムーズなスタートのために
子どもはもちろん親にとっても今までの生活とはガラリと変わる慣らし保育。安心して保育園生活を迎えられるよう、少しずつ準備を進めたいところ。ここでは、5つの事前準備をご紹介します。
生活リズムを整える
慣らし保育前に早寝・早起きを習慣化し、登園時とほぼ同じ生活リズムを調節しておくことで、通園や保育園でのストレスを軽減できます。
また、哺乳瓶やミルク、コップ飲みなど慣らし保育で使う「道具」にも慣れさせておくのもいいでしょう。
大人でもいきなり新しい環境に行くことは勇気がいることです。保育園に親しみが持てるよう、事前に保育園の近くをお散歩したりして、「楽しそうなおもちゃがいっぱいあるみたいだね〜」「たくさんお友だちがいるよ〜」と声をかけてあげるのも手です。
持ち物の準備

保育園にはたくさんの子どもたちがいます。先生が誰の持ち物かわかりやすくするためにも、大小関係なくすべてのものに大きく名前も記入が必要となります。 子どもの機嫌がよくなるようにお気に入りのキャラクターに揃えてあげるのもいいかもしれません。
持ち物については、事前の入園説明会で教えてくれるので直前で焦らないためにも少しずつ準備していきましょう!

先生との交流が慣らし保育のカギ?
慣らし保育をスムーズに進めるには、保育園の先生とのコミュニケーションが非常に大切です。
連絡帳や送迎時の短い時間でも、子どもの家庭での様子や不安な点を積極的に伝えましょう。また、園での子どもの様子や気になることを先生から聞くことで、家庭での対応に役立てられます。先生も子どもの個性や特性を理解し、より良い保育につなげることができます。
大人同士の密な連携は、親の不安軽減にもつながり、親子で安心して保育園生活に馴染むための重要なカギとなります。
お昼ごはんはどうする?

慣らし保育中のお昼ご飯は、園によって異なりますが、給食がある場合とお家からお弁当などを持参する場合があります。一般的には、慣らし保育の中盤から後半に始まることが多いとされています。
家ではあまり食が進まない子どもでも、園ではお友だちと一緒だから食べられるという場合も。逆に、環境の変化により少食になる子もいますが、遊んでもらえる時間が増え身体を動かすようになると自然とお腹も空き、食べられるようになったというケースもあるので無理せずゆっくり乗り越えていきましょう。
無理やり食べさせてしまうと、かえってストレスになってしまうので注意が必要です。スプーンやフォークの練習や座って食べる習慣を身につけておくとよいでしょう。
また、食物アレルギーがある場合は事前にどこまで対応してくれるのか相談しておきましょう。
保護者の送り出しのコツ
ご両親が不安な気持ちでいると、その感情を子どもは感じ取ります。慣れない環境で過ごす子どもは、親の表情や態度に敏感です。
そのため、伝わらなくても「必ず迎えに来るよ」「ママ(パパ)は〇〇ちゃん・〇〇くんに早く会いたいからお仕事頑張ってくるよ」といいながら抱きしめるなど、ポジティブな感情を伝えるようにしましょう。
また、お迎えの際には、笑顔で「よく頑張ったね」と頭をなでて褒めてあげることで、子どもは安心感を得ることができます。意思疎通ができないうちは泣き止まないこともあるかもしれませんが、子どもが安心して過ごせるように、親子で一緒に乗り越えていきましょう。
保育園から帰宅した子どもへの対応

慣らし保育中は、子どもにとってはじめてさまざまな感情を抱く期間です。子どもが感じる不安やストレスを理解し、スキンシップとともに一緒にいる時間を育むことが大切です。
はじめての環境で疲れている可能性があるので、十分な睡眠が取れるように早めに寝かせてあげてくださいね。夜泣きに備えて、ママやパパもしっかりと休息を取ってください。
会話ができる年齢になったら、「今日は、何をして遊んだの?」「お昼は、何を食べたの?」など1日のできごとを聞くことで、保育園での様子を知ることができます。お家に帰ってきたら、子どもの気持ちに寄り添い、抱きしめてあげたり、一緒に遊んだり、いつも以上にたくさん甘えさせてあげてくださいね。
また、子どもがひとりでできることが増えたときには、「〇〇できてえらいね! すごいね!」と成長を褒めてあげることも大切です。
保育園での環境に対する対処法
保育園では、親の目が届かないからこそどこを心配したらいいのか知っておくと安心です。ここからは、よくある心配ポイントと親ができる対処法をご紹介します。
心配ポイント
- 安全面:1日過ごすなかで事故やケガがないか、遊具などの設備は大丈夫か?
- 衛生面:オムツ交換・手洗いの習慣、感染症対策はどうしているのか?
- 食事:アレルギー対応・完食できているか?
- 人間関係:先生との相性、他の子との関係、トラブルへの対応は?
- 子どもの様子:園では楽しんでいるのか、泣いてないか、話してくれているか?
親ができる対処法
一番の対処法は、先生との連絡を密に取ることです。お迎えや連絡帳で小さなことでも積極的に共有し、確認しましょう。
心配ごとがある際は、「気になることがあるのですが…」とやわらかく伝えるのがコツです。
また、子どもとの会話や表情をよく観察することも大切です。甘えが強かったり、グズリやすいなども重要なサイン。
園で習った歌・手遊びなどを一緒にやってみると、園での様子が自然と見えてくることも。子どもが楽しそうに再現できれば、園での生活に慣れてきている証拠です。
乳幼児突然死症候群(SIDS)を心配するというママの声もありますが、保育園ではこども家庭庁による「事故防止及び事故発生時の対応のためのガイドライン」(※1)が徹底されています。気になる場合は、園に直接相談してみましょう。
まとめ
慣らし保育は、子どもが新しい環境に順応し、心身ともに健やかに成長するための大切な準備期間です。スムーズな慣らし保育のために、事前の生活リズム調整や持ち物準備、そして何よりも保育園の先生との密な連携が重要です。子どもの様子をよく観察し、愛情をもって接することで、安心して新しい生活をスタートできるでしょう。
このガイドが、保育園生活を迎えるお子さまとママ・パパの助けとなれば幸いです。
ライター/Mituki
※1 こども家庭庁:教育・保育施設等における事故防止及び事故発生時の対応のためのガイドライン

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更新日: 7/29/2025






